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久々に泣けるほどきっつい頭痛に苦しまされました。(滝汗)

こんな状態なのに今日は練習で、夜の九時前にようやく布団から這い出しました(笑)今日のCスタはアタマの真後ろにモニター(演奏者用のスピーカーね)があるから、流れる爆音に死ねると思った。(笑)つか、自分の音が一番きつかった・・・(笑)
今は薬で抑えてますが、あの痛みの鈍いのがそろそろアタマの奥で鳴り響いてきました。・・・ヤバイ危険です寝ます。
・・・いえ、ただの貧血なんで大したことはありませんですよ(笑)

じゃ、サボり気味のなんちゃってハロウィンどうぞ(笑)



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息が苦しい。
「・・・っは・・・」
喉の奥に詰まったような空気を吐き出せば、くすりと笑う声が降ってくる。
「・・・なんだ、もう目が覚めた?暗示、効きにくい身体なんだ・・・。僕が分かる?」
耳のすぐ真横で囁かれる声に、びくりと震える。
けれど、視界に映るのは暗闇のみで、自分の輪郭さえ見えない。
いや、今は目を開いているのか閉じているのか、それすらもわからない。
「・・・だ・・れ・・・?」
「嫌だな、もう忘れたの?」
冷たい掌が、いとおしむようにオミの前髪を救い上げ、額を撫でる。
開いているつもりの目では何も見えないけれど、流石に睫毛を撫でられて、くすぐったさに目を閉じた。
閉じてさえオミを包むのは、変わらない闇。
力の抜けた身体は、虚空に浮かんでいるようでもあり、背中を何かに支えられているようでもある。
立っているのか座っているのか横になっているのか。それすらも分からないけれど、不思議と身体は揺れない。安定している。
けれど、睫毛に触れた指が掌を交え、頬へと滑り降りて細い首筋に触れた感触には流石に我慢できなくて身を捩ろうとして、愕然とした。
「・・・ぁ・・・」
「・・・流石に、動けはしないみたいだね。なら、問題は無い」
顔が駄目なら、腕・・・せめて手を動かそうとして、けれど反応があったのは指の先程度。物を掴むことすら出来ない握力で何が出来る訳でもない。
何が出来る?いや、何をするために?動く身体で、何をすればいいんだったか、わからない。
「・・そう、別に何もしなくていい。初めてこんな上物見つけたんだ。ただ返すには勿体無いからね」
ゆっくりと顎を撫でられて、そのまま後ろを支えるように持ち上げられ、それは首筋を大きく晒すことになる。
そこは急所だ。掻き斬られれば終わり。普通ならオミのような武人は、いや、例え一般人だとてそう易々と他人に晒したりはしない。
けれど抵抗も無くオミはそこを晒す。声は嬉しげに、言葉を綴った。
「君は、僕のものになるんだ。殺しはしない。・・・人としての寿命が終わるまで、僕の傍で生きていればいい」
どくどくと、血の流れる音がする。自分の鼓動を聞いているのだと、遠くなる意識の中でオミは思う。
濃い赤。鉄の匂い。それは・・・命の音。
「ここにね、君と離される一瞬前に目印を埋めておいた。呼び声に応えるように・・・必ず傍へ戻るように。暗示をかけて」
晒した首筋を撫でられる。太い血管の上、血の流れを楽しむように触れるその指に、チリっとした痛みは首筋からじわりと、オミの中へ混ざり込んでくる。
この感覚は、覚えがあった。
ジェイド城・・・いや、その前のノースウィンドウで。・・・・そして、ティントで。
飲み込まれかけたオミを救ってくれたのは、誰だったか。抱き締めてくれた、あの腕は。
「ぅ、ぁ、あ!!」
あの時の禍々しさはない。けれど、身の内に宿る紋章がそれは駄目だと、受け入れることを許してはいけないと抗う。抗うが故に上回るよう与えられるものがそれを飲み込み、痛みとなってオミを襲った。
「抵抗しないで受け入れて。楽になれる・・・ほら、もう一度聞いてみようか」
じわりと浮いた涙を拭う指先は優しい。
体温は感じられないけれど、オミを害そうとしているものではないと、それはわかった。
相変わらず見える先は闇のみで、役に立たない視界だけれど。肌に降りかかる柔らかな髪は恐らく。白銀色。
「・・・僕が、わかる?」
もう一度、囁かれる問いかけ。今度は考える間も無く、唇から音となって零れ落ちる。
「・・・・シュニー?」
「そうだよ。愛しい伴侶・・・オミ」
オミ。そう、それが自分の名前だったと。そんな当たり前のことさえ、新鮮で、嬉しくて。
首筋に触れた牙が肌を食い破って潜り込んできても、オミは抵抗することさえ忘れて、自分を『オミ』と呼ぶ声に、ただ身を任せた。

よく分からん展開ですがシュニーは吸血鬼です。シエラ様の眷属。ちゃんと坊主になるから安心してね!(笑)>>続く

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